電動キックボード・特定小型原付の保安基準を簡単に解説！

2023 10/09

2023年7月に電動キックボードのルールが変わり、特定小型原付という新しい区分が作られました。

特定小型原付は、16歳以上であれば運転免許証なし・ヘルメットの着用が努力義務です。

さらに走行モードを切り替えることで、車道だけでなく歩道も走行できます。

ただし特定小型原付には「保安基準」があり、車体に必要な装置をすべて取り付けていなければいけません。

この記事では、特定小型原付の保安基準・その他の交通ルールについて紹介します。

「特定小型原付のルール・保安基準について知りたい」という人は参考にしてみてください。

特定小型原付の保安基準

特定小型原付扱いの電動キックボードで公道走行するなら、保安基準をクリアしなければいけません。

保安基準とは、安全に公道走行するために、装置が取り付けられているかどうかの基準です。

このような装置が欠けていたり、性能が満たされていなかったりすると、保安基準をクリアできません。

保安基準・性能の確認には、「性能等確認制度」という国土交通省の審査があり、審査を通過した電動キックボードには「確認シール」が貼られています。

特定小型原付の電動キックボードを購入する際には、確認シールが貼られているか確認しましょう。

すべての電動キックボードが、特定小型原付になるわけではありません。

下記のような条件を満たす電動キックボードが、特定小型原付扱いになります。

例えば、保安基準もクリアして最高時速も20km以下だったとしても、車体の長さが2m以上あれば特定小型原付にはなりません。

特定小型原付の条件を満たしていない電動キックボードは、原付バイク（一般原動機付き自転車）として扱われる可能性が高いです。

通常の原付バイク扱いになれば、運転時に免許証・ヘルメットが必要になるので注意しましょう。

特定小型原付扱いの電動キックボードを探しているなら、性能確認済みの車体を選びましょう。

「装置が欠けていれば、自分で取り付ければいい」と思う人がいるかもしれません。

バイクに整備に慣れている人にとっては、装置の後付けも選択肢に入るでしょう。

しかし、電動キックボードの装置を後付けするのは難しく、おすすめできません。

もし自分で取り付けた装置が走行中に故障すると、非常に危険です。

そのため電動キックボードを探すなら、最初から公道走行できる「性能確認済み」の車体を選びましょう。

2023年7月の法改正以前は、電動キックボードは原付バイク扱いでした。

法改正によって特定小型原付という新しい区分が作られて、下記のような変更がありました。

特定小型原付扱いの電動キックボードは、走行モードを変更することで、車道・歩道のどちらも走行できます。

走行モードを変更すれば、自動的に時速制限・最高速度表示灯が切り替わります。

最高速度表示灯とは、緑色のランプで、点滅・点灯によって周囲に走行モードを知らせます。

例えば歩道走行モードにすれば、自動的に時速制限が6kmに切り替わり、最高速度表示灯が点滅します。

このように走行モードを切り替えれば、車道・歩道のどちらも走行できるため、非常に便利です。