バッテリーを充電して、電力で走行する電動スクーター・電動キックボード。
「電動スクーターと電動キックボードってどう違うの?」と思うかもしれません。
電動スクーターはバイク扱いで、電動キックボードは条件を満たしているものが特定小型原付扱いになります。
特定小型原付は、16歳以上なら運転免許証なし・ヘルメットの着用が努力義務です。
しかし電動スクーターはバイク扱いになることが多く、運転免許証・ヘルメットの着用が必須です。
ただし、電動スクーターも電動キックボードも自賠責保険の加入・ナンバープレートの着用が必須です。
この記事では、電動スクーター・電動キックボードの違いや交通ルールについて紹介します。
電動スクーターと電動キックボードの違い
電動スクーターと電動キックボードの大きな違いは、車体の形状です。
車体の形状には、下記のような特徴があります。
キックボードは、地面を蹴って進むハンドルつきの乗り物です。
スクーターは、前方に踏み台があり、車輪の直径が22インチ以下のバイクです。
スクーターはバイクの種類のひとつです。
交通ルールの違いについて
道路交通法では、車体のサイズ・装置・サイズによって区分が決まり、それに伴って交通ルールも変わります。
例えば電動キックボードという名目で売られていても、原付バイクの区分に入る可能性もあります。
細かくいうと商品によって区分は異なりますが、一般的な下記の条件だと、交通ルールはこのように変わります。
- 電動スクーター(原付バイク扱い):運転免許証・ヘルメット必須
- 電動キックボード(特定小型原付扱い):運転免許証不要・ヘルメットの着用は努力義務
まず電動スクーターはバイク扱いになることが多く、バッテリーの出力量によって大型・普通・原付と免許区分が決まります。
種類 | 電動(定格出力) | ガソリン(排気量) |
原動機付自転車免許(原付一種) | 0.6kW以下 | ~50cc |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | 1.0kW以下 | ~125cc |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
電動スクーターは通常のバイクと同じ扱いになるため、運転免許証・ヘルメットが必須です。
次に電動キックボードは、条件を満たせば「特定小型原付」扱いです。
特定小型原付とは、原付一種の中に新設された区分です。16歳以上であれば、運転免許証なし・ヘルメットの着用が努力義務です。
特定小型原付の条件
特定小型原付として認められるためには、下記のような条件を満たさなければいけません。
- 車体の大きさ:長さ190cm以下・幅60cm以下
- 時速制限20km/6km
- 車体の保安基準 など
保安基準とは、安全に走行するために、車体に装置が取り付けられているかどうかの基準です。
上記のような装置がひとつでも欠けていると、保安基準を満たしておらず公道走行できません。
特定小型原付ではない電動キックボードは原付バイク扱い
「電動キックボード=運転免許証なし・ヘルメットの着用が努力義務」と思うのは危険です。
なぜなら、特定小型原付ではない電動キックボードもあるからです。
特定小型原付として認められるためには、複数の条件があります。条件を満たした電動キックボードは特定小型原付扱いになります。
例えば、法改正前の基準で製造された電動キックボードだと、特定小型原付の条件を満たしていません。
そのため特定小型原付ではなく、通常の原付バイクと同じ扱いになります。
原付バイク扱いの電動キックボードを運転免許証なし・ヘルメットなしで運転していると、交通違反として取り締まりの対象になります。
購入前に区分を確認しておこう
電動キックボードの購入を検討しているなら、購入前に車体の区分を確認しておきましょう。
特定小型原付の電動キックボードが欲しいなら、条件を満たして特定小型原付の認可を受けた車体を選んでください。
保安基準を満たしている車体には「性能等確認済シール」が貼られているので、購入前に確認しておきましょう。
自賠責保険・運転免許証は必須
電動キックボードも電動スクーターも、自賠責保険の加入・ナンバープレートの取り付けが必須です。
自賠責保険とは対人事故を補償するもので、法律で加入が義務付けられています。
コンビニなどで気軽に加入手続きができます。
ナンバープレートは近くの役所で、30分程度手続きすれば簡単に取得できます。
自賠責保険の加入・ナンバープレートの取り付けはどちらも必須なので、忘れないように気をつけましょう。
特定小型原付扱いの電動キックボードは「atico」がおすすめ
特定小型原付の電動キックボードを探しているなら、Free Mileから発売予定のatico(あちこ)がおすすめです。
aticoは、法改正に対応した特定小型原付の電動キックボードです。
車体にはタイヤが3つ使われている三輪タイプで、自立するため安定性が高いです。
二輪タイプのように自分でバランスを取ったり、車体を足で支える必要もありません。
また完全防水機能を備えており、雨が降っているときでも気軽に屋外保管できます。
aticoについて気になる人は、下記のボタンより詳細をご覧ください。
まとめ
電動スクーターと電動キックボードの違いについて紹介しました。
大きな違いは・車体と区分です。
電動スクーターはバイク扱いで、バッテリーの出力量によって、免許区分が異なります。
電動キックボードには特定小型原付と区分があり、特定小型原付扱いであれば、16歳以上が運転免許証不要・ヘルメットの着用が努力義務です。
ただし特定小型原付でない場合は、原付バイク扱いになる可能性があり、運転免許証・ヘルメットが必須です。
電動スクーター・電動キックボードを購入するなら、必ず車体の区分を確認しておきましょう。