電動キックボードや「こがない自転車」に代表される特定小型原付は、見た目はほとんど自転車やキックボードと変わりません。それゆえに、「保険に入っていないと違反になるの?」といった疑問を抱いたまま、公道を走っている人も少なくありません。
結論から言うと、特定小型原付はれっきとした原付の一種であり、自賠責保険(強制保険)への加入は法律で義務付けられています。自賠責に入らず公道を走れば交通違反になり、万が一事故を起こした場合には高額な賠償リスクを背負うことにもなります。この記事では、特定小型原付に自賠責保険がなぜ必要なのか、どこまで補償してくれるのか、どう加入すればいいのかを、電動モビリティに特化してわかりやすく解説します。
特定小型原付とは?
特定小型原付とは以下の条件を満たした車両です。
- ・車体の大きさは、長さ190センチメートル以下、幅60センチメートル以下であること
- ・原動機として、定格出力が0.60キロワット以下の電動機を用いること
- ・時速20キロメートルを超える速度を出すことができないこと
- ・走行中に最高速度の設定を変更することができないこと
- ・オートマチック・トランスミッション(AT)機構がとられていること(=ギア操作不要)
- ・最高速度表示灯が備えられていること
特定小型原付扱いの電動モビリティは16歳以上であれば運転免許証が不要・ヘルメットの着用は努力義務になっています。見た目は電動アシスト自転車とほぼ変わりませんが、「自賠責保険加入」、「ナンバープレート装着」、「道路運送車両法上の保安基準に適合している」という条件を満たしていなければなりません。
「自賠責保険」は自動車でいうところの強制保険。交通事故を起こした加害者から被害者への損害賠償の補填など、さまざまな部分で被害者を救済している制度です。他人を死傷させた場合の対人賠償のみを補償し、物損や運転者自身の補償はありません。法律で加入が義務付けられています。
どこで加入できる? 自賠責保険の入り方と補償内容

特定小型原付の自賠責保険は、以下のさまざまな場所で簡単に加入できます。
・ほとんどのコンビニエンスストア(その場でシールが発行されるため乗れるまでの時間は最速)
・損害保険会社・代理店
・保険会社のオンライン申し込み窓口
・販売店 など
自賠責保険は、契約期間をまとめて選ぶ仕組みとなっており、その期間は一般的に60か月、48か月、36か月、24か月、12か月などとなっています。
| 60か月 | 48か月 | 36か月 | 24か月 | 12か月 | |
| 原動機付自転車(125cc以下) | 13,310円 | 11,760円 | 10,170円 | 8,560円 | 6,910円 |
| 特定小型原動機付自転車 | 12,040円 | 10,730円 | 9,400円 | 8,040円 | 6,650円 |
この保険がカバーしてくれるのは、あくまでも対人事故の被害者に対する損害です。交通事故で相手にけがを負わせてしまった場合は以下のような費用が支払われます。
- 治療関係費(診察料、入院費、手術費など)
- 休業損害(仕事を休んだことによる収入減の補填)
- 慰謝料
これらを合計し、被害者ひとりにつき最高120万円が自賠責保険から支払われます。
また事故によるケガが完治せずに障害が残ってしまった場合は、後遺障害の等級にあわせた逸失利益(将来得られなくなった収入の補償)、慰謝料が支払われます。常時介護が必要な重度の後遺障害の場合は最高4000万円、後遺障害の等級に応じて、75万円から最大3,000万円(介護を要しない場合)が支払われます。
被害者が亡くなってしまった場合には、逸失利益、被害者本人の慰謝料、遺族の慰謝料、葬儀費用が保険の対象となり、最高3000万円まで支払われます。
※以下のようなものは補償されません。
- 加害者側のケガ
- 訴訟対応費
- 相手の車両や建物などの物損
自賠責保険証とステッカーとは? 特定小型原付での正しい持ち方・貼り方

自賠責保険に加入すると、自賠責保険証明書と自賠責保険ステッカーが発行されます。
自賠責保険証明書は、どの車両がどこの保険会社といつからいつまで契約しているのかが記載されています。運転時は携帯が原則(※)。紛失してしまうと再発行の手続きに手間がかかることや、更新のタイミングを確認するためにも大切な書類です。
(※)2023年6月1日から「車両に210mm×148mm以上の密閉できる収納がない場合に限られる」などの一定条件を満たせば、撮影した画像データをスマートフォン内などに保持し見せることで、原本の携帯と同様にみなされるようになっています。
自賠責保険ステッカーは、保険の有効期限などが数字でわかるステッカー。ナンバープレートに貼るのが一般的です。加入しても、これを貼っていないと未加入を疑われるきっかけになります。
法律を守って安全に乗っていただくための当社の取り組み
FreeMileでは、製品を安全に、そして正しくご利用いただくための仕組みを設けています。当社は特定小型原付については性能等確認申請を取得済み(または手続き中)です。
また、購入後はナンバー登録と自賠責保険加入の確認が完了するまで、車両が走行できないロックシステムを採用。ユーザーがナンバーと自賠責証の画像をアップロードすると、開錠番号を通知しています。
このプロセスにより、すべてのユーザーが法的に正しい状態で走行を開始できるようにしています。「売って終わり」ではなく、「社会と共に走る」。
FreeMileは、道路を使うすべての人が安心して共存できる社会の実現をめざし、法令を守り、安全に走れる状態で製品を届けることを徹底しています。

